「それでもどうか、」

雄弁になれない想いで
いくつの夜を数えただろう
いくつの星の瞬きを、おぼえただろう

こぼれ落ちる
きみのかけらたちを
ぼくは護る
たとえ無知な指先だとしても



呼び声は届きますか
もう一度微笑んでくれますか
何度でもこの名を呼んでくれますか




割れるように晴れた空を
同じ時を刻む鼓動が
いつか一つになることを願う

ぼくらはいつか還る
飽きるほど繰り返す歴史に飲み込まれ
それでもどうか、
辿り着く先はきみの隣でありますように
あの日と同じ風が吹きますように