うか

飛び込んだ部屋に錠を下ろし
息をつくぼくは羽化を続けるのです

進化も退化もない
文明の流れに逆らって目を閉じて
たとえたらなにかな
土のなかから見つけ出した星みたいな
そんなかんじ
ぼくの皮膚は呼吸を続けているよ

雨が運ぶ息をしないものたちと
手を取り合って笑ってみたかったな
ぼくらきっとなんだって出来るさ
だってこんなにあたたかいんだから

そろそろ春が迎えに来る頃
じゃあまたね
次に目覚めたら
そこはきみの手のひらの上