音楽室
見上げて
思い出したふりをする
ぼくの鍵盤は引き金だ
君よ
いま
その喉を奏でて
白い部屋
孕んだ嘘
おわらない左胸に
詐欺師が告げる真実
「きみが嘘だ。」
空
うたうように残酷な
春は死んだ
この手は
あますことなくその芽を摘む