シキ

その道を歩むことを拒んだ

きみが

いくなと僕に叫んだ

それと 同じ気持ちで

拒んだ









春は残酷だ

なにもかもが崩れていく音しかしないから

緑の芽吹く瞬間

その瞬間の息吹を

どれほど憎んだか知れない









ぼくらの殺された未来は

何に微笑むのだろうね


少なくとも

汚れたこの右手にではない