やまい

病床の月
おまえが照らしているのは
わたしではないね

波に散ることを望んだ
水葬という名の戦争
うたかたの戦場
犠牲は
多すぎた


零れ落ちる色、色
気が狂うための薬はないよ


むしばめ
この喉を
もう誰も呼ばないために