グロリア

知ってる きみは
ぼくがあの果実を腐らせたこと
一度だって責めようとしないのは
何も美しくないことをしっているから


荒廃する天のように!


神が破水したバジリカで
背徳の味をおぼえたの
泣き出しそうな灰の中で
冷静は息を吹き返さない

パンドラはぼくだ
臓腑に宿るわざわいを
残らず吐き出したぼくだ

たとえば何もかもがまぼろしで
はじめからきみがいないとしたら
荒廃する天の下で
死んだ花をもう一度埋めるよ