第二実験室

優性だろうと劣性だろうと
失敗作はぼくだ
手ばなしで飛んだ空の上で
太陽を殺す唯一の要因

並べられた正しさを否定したいなら
吐くまでノイズを流せばいい

ここは箱庭
だれもぼくらをむかえにこない
はがれ落ちた上皮質に
翼になれる要素があるのなら
ここに人間しかいない なんて
嘘だよときみにいえるのに

夢じゃないよ
夢じゃないよ
うわごとのようにぼくはなく