祈り

きずあとをかくす必要もないよ
ぼくらはいつだって
両手を合わせることを拒絶しただろ

いのりなんて知らない
だれも救わないから

きみがほほえむ理由のなかに
影絵のように
ぼくがすこしでも色づいているなら
この鼓動をどこに捧げたって構わない

できるならきみへ
きみがいのるような姿で
ぼくの総てをつつんでくれたらいい