焦土の底で

泣かない素足
造花は赤く嗤い
僕は
思い付く限りの罰を拾い集める

まるで
あたらしい海がうまれたみたいに
溺れていく
その記憶を手放すまで
もう一つだけ約束をしよう

方舟があるのなら
標本のように明滅する未来を
少しぐらいはあたためてみせてよ
君をのせるから
僕はのこるから

「 世界の終わり 」
容易い言葉を吐き出すだけなら
空の色を数えるより簡単だ
この手を離すことよりも
その名を忘れることよりも

罰を与えて
君の傍で眠るために
僕は灰になったんだ