滑走路
遠くなる
遠くなる
離れていくゆびさきのように
いずれ見えなくなると知っている白いからだを
幾度となく導いてきたこの道
かなしくないよ
もう会えなくなっても
ひとりきりで立ちすくんでいる
見上げた空に吹く風は異国のにおい
枯らした涙が花を咲かすまで
この場所でただ歌を歌うよ