シンドローム

眠らないで
ここにはピアノがない
縫い閉じられた咎をゆるすかわりに
きみがすきだった物語を聞かせて

透明な目でどんな夢をみてきたの
窓をあけたら子どものままでいられると思っていた

手を広げてコーラス
橋を架けてジーザス
泣けるほど一緒にいたふたりのように

流星群がなぜてゆく肌に
たとえようもない悦びがキスをするだなんてね
どうか眠らないで
くずおれるようにして祈った夜を
なくした瞳を
もう一度抱きしめることを許されるように