バベル

堕ちていく、堕ちていく って
笑いながら
きみの狡賢い目が世界の青さを映してゆくね

どれだけ汚れたってよかったんだよ
ほんとうは何もかもゆるされていたんだよ

みて
あれだけ望んだ天に染まれば
きみのいる土が恋しくなる

矛盾も道徳も狼藉も
卑下も微笑も隔たりも
ぼくらはずっと昔から
目印のように少しずつ落として
堕として


 ―堕ちていく、堕ちていく って
   笑いながら―