キャンバス

途切れていく輪郭を掴もうと伸ばした腕が
いつのまにか随分と痩せていてね
瞬間
きみを救えなかったことを思い出したんだ


夕立

  かけあし

    絡めた指先

          体  温



もう届かないんだ
どれだけ泣いたって
忘れていくほかに「きみ」を刻む方法は