午睡の果て

うつくしいばかりのきみへ
約束を覚えているかい

だれもがそうするように差し伸べられない
きみにふれてもらうためと
こんなにも空っぽな両の手を、


消え入りそうな過去の中で
ぼくを呪ったのはだれだ
一瞬でも、一時でも、
ぼくに微笑んだきみの横顔に
気付けないほどに呪ったのはだれだ


きみをあいしていた
風が凪いだ